購入から15年くらい経過した。いまだに、年に1回くらいしつこいエラーが出て、その都度、部品交換などで対応してきた。
この商品との関わりはエラーとの戦いであった。
エラーが発生すると数分から数時間復帰しないことがあるが、回路図が無いので動作原理は不明である。
2024年1月現在、多くの試練を乗り越えて、ストップすることなく使用できている。
購入は2007年±2年と思う。
最初の5年くらいはエラーは出なかったと思う。
1.ドアーの部の所のプラスティックが変形し、引き出し扉がしまっていないと判断し、エラーになった。
プラスティック部品を2個購入し、1個を取り換え用とし、後の1個は補修用として保管した。
2024年3月現在、再補修は発生していない。
2. 7〜8年くらいで、ウォーターポンプを交換してもらった。・・・多分、モーターの交換だったと思われる。
3.その後、使用中に突然、エラーが発生し、ブレーカーを落とさないと復帰しないようなエラーが多発した。
ドアースイッチがラッチノブ付近に2個、右下に1個あり、どれかが接触不良またはオープンとなりエラーが発生した。
同形状のオムロンのパーツショップから各、3〜10個注文し、補修に備えた。高温となるためか、比較的頻繁に接触不良が発生した。
のちにエラーが頻繁に発生し、すべてのスイッチをショートした。エラーは発生しなくなるが洗浄中に引き出しを引いても、動作が継続するので
使用は注意する必要がある。
4. 2024年2月に洗浄時に大きなモーター音が発生していて、モーターの寿命がきているらしい。
エラーが頻繁に発生し、スイッチの問題でも内容なので、TOTOのメンテナンス経由でサービス員に相談した。
時系列はやや怪しいが、この段階で、TOTOでは食洗器から撤退しており、部品の入手、基盤の交換など、一切の保守はできなくなったと言われた。
以後はダメ元で、自由に改造ができるようになった。
ブレーカーのオンオフの代わりに食洗器前面パネル面に市販品のスナップスイッチを設けた。3.5sqの線材で配線した。
さらにエラー音が頻繁で、うるさいので、スピーカーの間にスナップスイッチを設けた。
5.TOTOのメンテナンス担当がもう来ないとわかっているので、爆音の発生しているモーターをダメもとで交換を試みた。
モーターは型番印字はあるが国内品で探しても類似品は見つからなかった。
オリエンタルモーターの25W品が寸法的に収納できそうなので、モノタロウで注文した。丸軸8φで長さは30mmであった。
製作に半月くらいかかった。そのあいだにパナの同様品が3K円で見つかり、即納された。先に注文したモーターは第2保守に廻った。
ウォーターポンプの軸は8φでモーターの軸とリジットジョイントで接合した。最初はステンレス製のジョイントを再加工したがM3のタップ切りに
途中でタップが折れ、2回も失敗した。アルミ製の同様品を再発注し、厚さ10mmにスライスし、M3タップを追加加工した。
ウォーターポンプ側の軸はそのまま切ると、モーターとのジョイント代が無くなるので、既存のモーターをサンダーで切断し、軸を10mm以上切り出した。
モーターとポンプの間に水漏れ防止のオイルシールがシリーズに2個入っていた。お湯漏れの原因になっている。
外径21φで多分、耐温度性の良い、シリコンゴム製かと思う。JIS規格とかメーカー製造品を調べたが18φの次は22φであった。
販売店にも問い合わせしたが、無かった。18φの物と1.5mmのゴムシートを発注した。オイルシールの周辺に1.5mmの板ゴムを巻いて21mmφとした。
1個でも今のところ、水漏れは発生していない。
当初、耐圧用のオイルシールを設けたが回転力ロスを警戒し、低圧用のオイルしールに取り替えた。25Wもモーターでパワー、水量が満足するのか否かは
まだわからない。材質はNRゴムか何かになってしまった。
6.モーター交換後、爆音が無くなり、音は静かになった、軸受けがダメになる前にグリス追加していれば、モーターの寿命は伸びていたかもしれない。
しかし、やはり運転開始後、全ランプの点滅と完全ストップが発生した。
数年前から出ているエラーで、やはり出てしまった。排水系の問題らしいが途方に暮れた。
本体を取り出してエラー原因を追求した。本体取り出しは困難と思っていたが、意外と、スライダーの左右1個のビス外しで取り出しができた。
食洗器ユニットの内側鉄板は漏水のためか、かなり激しく腐食している。
センサー関係でエラーに関わるものは無さそうで、もとに復帰した。このタイミングでエラー復帰は無理と見てお世話になっている工務店を通して
新品への交換を依頼した。25Wモーターではやや水圧が不足し、回転ノズルは途中で停止したりする。回転中心からの重量ややバランスが
やや悪いことが原因のようなので、粘着付きアルミホイルで重量的なバランスを改善した。回転中の停止が無くなった。
7.設備業者さんは3日くらい後に来ることになった。
その間に最後2の悪あがきをした。
食洗器の水底にある目皿を外して円形のカップを外した。環状の丸ゴムに硬化が起こっており、温度スイッチが水で濡れていた。
センサーを取り出して分解し、水分をティッシュペーパーで拭いて復帰した。洗浄と乾燥を設定し、スタートスイッチを押した。
数年来、発生していた全ランプ点滅のエラーが治った。
しかし2〜3分後、無情にも全点滅エラーが発生した。今回は食洗器の裏側の温度センサー取り付け部からも大量の水が出た。
カップは上からビス止めしている。カップと受けの高さ方向の寸法は5mm以上ある。一方、環状ゴムの径は3.5mmしかない。
設計上の止水機構は円筒形のプラスチック台座と金属製カップの面外方向のクリアランスで水を止めている。カップのビスを
強く締めてもタイト材に圧縮はかからず、経年的なゴムの収縮があれば、タイトはしなくなる。今回は角断面の環状ガスケットと円形断面の
環状ガスケットを重ねて、ビス止め力がタイト性に寄与するよう、考えを変更した。
その後は漏れなくなった。
8.設備業者さんには予定通り来ていただいた。
交換する場合のメーカー、材工の概算などをお聞きした。
乾燥後も水滴が残らないメーカーの製品を希望した。外国製とか国内製でも水滴が残ってしまう設計の食洗器も存在していることを指摘した。
また、TOTOの様なJIS規格に無いような部品を使い、売りっぱなしに近い無責任なメーカーも排除したい旨、お話しした。
やはり、値段は高級だが、PANAなのかも知れない。
乾燥、洗浄などやや高温のお湯とかエアーを温める目的でヒーターが設けられている。
TOTOの正規サービスマンによって修理・交換された部品は以下の通り。
1.ドアーノブ付近のスイッチ台座
2.ウォーターポンプ
3.乾燥用ファンユニット
自己で購入した部品など
1.安全スイッチ類(上部ドアースイッチ、右下ドアースイッチ)
ドアーを開けたまま、湯洗動作をしないよう、確認スイッチが設けられている。
これらが災いして、ドアーが締まっているのに、スイッチ接触不良で致命的な停止、アラーム点滅が発生した。
スイッチは3-4点位をシリーズにつながれており、1か所でも接触していないと、本体が動作しない
またはアラームを伴なった致命的なエラー表示と停止が発生する。
現在(2024.01.20)はすべてスイッチの接触を確認したうえで元の通り復帰してある。
2.乾燥用ファン
e−buyなどで1000円くらいの同じ部品メーカーのfan部品が販売されている。
見た目は同じでも(リード線の色、他)3−4回買ったがすべて動作しなかった。
最終的にサービスマンに高価なメーカー保守部品で修理してもらった。
3.ウォーターポンプ
循環用なのか、排水用なのか忘れたが8年くらいで交換した。
正規の保守部品、すべて込みで2万円以上払った。
エラーとの戦いが続く
1.動作中にエラーが発生すると全面点滅してブレーカーでスイッチを落とさない限り、アラーム音も含め止め止めることができなかった。
2.本体底面下の基盤も修理を試みたがエアコンの基盤などと同様にシール様の材料でモールドされており、電解コンデンサなどの交換は
困難であった。10年経過あたりで、基盤の交換を提案した。この段階ですべての保守はできなくなったと言われた。
かつ、TOTOが食洗器から撤退したと言われた。・・・完全に逃げられた。
ついにお湯漏れが発生
1.2024年に入って大量のお湯が漏れてエラーストップした。
2.本体の黒いカバーを外すと、水位タンクなどが露出する。黄色のリード線が端子も何も無しで
プラスティック製の箱に無造作にビス止めされている。想像であるが水位の確認と泡を検出しているのかもしれない。
3.しつこいエラーの原因かもしれないので、ビスを外して、道通しないようにした。水位については別に、フロートと連動した
スイッチがついているので溢水はしないと想定した。
4.今回の溢水はこの水位スイッチが接触不安定になったためと断定した。テスターで道通チェックすると不規則な導通が見られた。
5.最初にオムロンで買った、スイッチが始めて交換用として機能した。
TOTOの撤退に伴ない行った内容
1.電源側にライン切断スイッチを設けた
エラーごとにブレーカーのところへ行き、いったんブレーカーを落とし、入れる作業が繰り返し数時間続く。
この家の場合、台所から玄関まで25mくらいあり、エラー復帰までに10往復することもあった。
思い切って、本体の電源側にスイッチを入れ、パネル前面にブレーカ替わり(ブレーカーの機能はない)を設けた。
湯の加熱用ヒーターがあるので念のため、3.5mmSQの線材を使用した。・・・このあたりからは電気、感電知識のない方は真似しないでください。

2.ブザーON−OFFのスイッチを設けた
エラーは発生するとなかなか治らないケースもある。その間はアラームが鳴動し続けるのでブザーへつながる線にスイッチを挿入した。
試行錯誤の場合、エラー音が鳴動すると気持ち的なショックもあり、PTSD似たいな感じになる。ちゃんと動くまではブザースイッチを切っている。
EUF100Rおよび食洗器の評価など・・・一部脱線して愚痴となります。
1.仮に電気知識のない人、またはお金持ちの人だったら、5年くらいで他の商品に交換したと思う。
2.食洗器、乾燥機について家内の嫁入り道具にも卓上式の食器乾燥機があったが、不要と思い、ほとんど使用しないまま廃棄した。
3.食器を水と洗剤で洗い、布で拭いて使用していた。しかし、湿気の多い北陸のためか、暖かいごはんを盛ると、布の生臭いにおいを感じることもあった。
食洗器、乾燥機は一度使うと、手放せない存在となった。
4.2024年、年明けに、地元高岡のケーズ電気は地震災害のため開いていない。、隣接の射水店で洗濯機を購入した。
その際、P社の食洗器が多数展示してあった。すべて横入れ対応であった。本能的に長年使用した上から食器を入れるタイプの方が使いやすいと思った。
5.こんな故障の多い機械を販売しないことは、メーカーtotoにとっては最良の選択だったのかもしれない。
6.娘の新築宅には名古屋のR社の食洗器が組み込まれているようだ。TOTOのEUF100Rはほぼ完璧に水滴が飛んでいる。R社の物は基本的に
完全に乾燥しない仕様になっている様子で、故障ではないらしい。
7.TOTO食洗器のOEM先が不明である。ネット上でも回路図は少なくとも自分には発見できない。オーディオ製品などはヨーロッパのサイトで
類似製品のメンテナンスマニュアル、回路図が公開されており、知識があれば、安全なメンテナンスが可能である。食洗器は日本だけの文化なのだろうか。
8.商品には一定のメンテナンスに伴なう、需要がある。これをしっかりとらえているのが自動車業界である。「日本だけ自動車は7年で補修部品を
売らない」と決めたら、日本製自動車はどうなっただろうか。無理にEVを売ったC国、EUも惨敗となるだろう。先は見えてしまった。
家電業界でも7年にこだわったメーカーの大半は沈んでしまった。経産省の温情が客先から見て逆に、仇となった。良いものを作っていた、著名な家電、オーディオメーカーが消えた。
家電メーカーでもトランジスターを使ったある機種を永久メンテナンス(表現は忘れた)すると宣言したメーカーはまだ生き残っているではないか。
プリンターメーカーもメンテナンス、消耗品需要について客先目線に気づき始めたように見える。2万円のプリンターに5千円もするインクを当たり前のように
買うユーザーは国もろとも沈んでいくのかもしれない。
戦後、アメリカの電気メーカーの猿真似をしてきたので、コストしか見えず、その先にお客さんがいることに気づかない経営者は大半が会社を閉じてしまった。